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2006年4月24日 (月)

あいつらのうちの一匹が

病理学実習にてO教官が

「今日はこの切片一枚です」

と宣言した。ガッツポーズをするクラスメートも出るほど皆喜んだ。今日ははやく帰れるのだ。試験勉強をしようと思ったひともいるはずだ。しかしO教官の話には続きがあったのだ。

「こら、手を上げるんじゃない。15時からオ○○○とア○○○の剖検が入ったので再度集合するように。」

えっ?今何っつった!? みんなは単純に期待を裏切られたこと、剖検用の装備を取りに帰らなければならないことに不満の声を上げていたようだが、ぼくにはある予感があった。オ○○○…あのあいつらのうち一匹が死んだに違いない。まだ若かったはずだが、何かあったに違いないと。野生動物から家畜、飼われている動物まで色んな動物の遺体が持ち込まれ、死因の究明が行われる。今回はそれが「ちょっとめずらしい」ものだからぼくたちにもお声がかかったのだろう。確かめに行かなくてはならない。この研究室のTA、教官たちはその道のプロである。死因を必ず明らかにしてくれるだろうが、始まる前にひと目だけでも。

切片の観察を手早く済ませ、装備を換装して15時よりかなり早く解剖室に行った。既に二頭の動物に対する剖検は始まっていた。ぼくがTAに聞くと、ほんとうに○○○○の○○○ちゃんだった。ぼくの悪い予感が的中してしまった。去年見に行ったところなのになぁ、と思うと複雑というか、やるせない気分になる。慣れているはずなのに、久しぶりにちょっと吐き気を感じた。クラスメートにも最近見たのに、と言っているひともいた。

彼女は人気者、だったらしい。命だっていつかは終わりが来る。だから「死ぬな」とは言えないが、できるだけ長く生きてみんなの人気者であり続けて欲しいし、獣医師医療のより一層の発展を切に願う。

―そしてのこされた○○○ちゃん、悲しいからって死ぬんじゃねえぞ。

2006年4月25日 22:35

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