« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »

2006年11月30日 (木)

卒論は10単位

となりの研究室の院生Yさん。
このひとは変態なので変態のぼくとうまが合うのだ。
購買で話していたら、かかっていたラジオが
「・・・ペンネーム苺みるくさんでした。」
などというものだからふたり同時に噴出した。
でもYさんは好みではないらしい。

今日は六年生の卒業論文の提出締切日ということで、夜はどこの研究室も宴になっていた。ぼくもケーキ他にありつけた。甘いものは好きなほうだと思うけど、生クリームは苦手になりつつあるようだ。実はぼくの研究室所属の六年生3人のうち2人までが卒論未提出という危険な状況だが、『ケーキに罪は無い』との教官のお達しでした。

『獣医外科学試験三回目』が一週間後に控えているが、やらねばならぬ実験がある。例のモノクローナル抗体作出だ。勉強せんでもええんか?と自問自答しつつ実験をしていると、ミスをするかもわからんし、今回の実験の成否はぼくの将来とか獣医学会とかにも直接関わってくるので、なるべく真面目に実験室に籠もっている。今やらねばならぬ理由のひとつは、この研究内容の重要性もあるが、もうひとつ根源的な理由がある。そもそもこの研究は上級生のM先輩の業績なのだけど、M先輩はほかのところの院に進んでしまわれるので引き継ぎが要るのだ。で、引き継がれる相手がたまたまぼくだったというわけ。充分に引継ぎが行われないと、悲惨な事態になるのは明らかだし、今のうちにやらないと。

ところで、
「どんな結果でも実験に失敗は無い。」
とかいうひとがいるけど、そりゃ間違いです。
失敗も結果のうちのひとつの現象であるとは思うが、
失敗は失敗です。望ましい結果が出なけりゃ失敗です。
特にそれが自身の手技手法によるものならば。

ドカ雪が降って、このまま根雪になりそうな予感。

2006年11月30日木曜日 25:04

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月29日 (水)

がっくし

本日の天気

曇り(0800)→雨(1100)→雪(1300)→晴れ(1800)

午後は雪の中、平和に畜舎消毒の実習。
逆性石鹸の一種「アストップ」を「汚物は消毒だぁ~!」と噴霧器でぶっぱなす。

研究室ではウイルスが遊んでくれないので、大腸菌と戯れる。半自動で目的のタンパクを延々と作り続けるおりこうさんだ。カナマイシン又はアンピシリンという抗生物質に耐性であることを利用して、抗生物質の入った培地に接種すると、こいつらは他に競争相手もいないのでドンドンふえて同時にタンパクも作る。大腸菌に対する認識を改めさせられる瞬間ここにあり。ちなみに今作ってもらってるタンパクはモノクローナル抗体作出のための免疫に用いるのです。モノクロとれたらひと成果だらしい。上級生の方に譲渡してもらった研究内容なのでまだよくわからん。

雨が降った後、気温急低下にて遂に路面が凍結しました。一年間で最も過酷な路面状況となり、道行く車はツルツル。ぼくも今日はカテキョなので車を出さんといけないが… キーをまわすと運転席のロックしか回らない。嫌な予感。案の定バッテリー上がってました。たぶん室内灯をつけっぱにしたのが原因ですな。
萎える。
仕方ないのでチャリで移動。正直、凍結路面は車よりチャリのほうが得意。100000ペリカ程度の安物だけど、一応マウンテンチャリなのでタイヤが太くて安心。
そもそも「歩く」という行為は、片足ずつの交互の加速により推力を得ているが、チャリは等速直線運動が可能なので気をつければなんと言うことは無いのだ~。
夜はまあ人なんぞいないのでいいけど朝の通学は混むので歩いていったほうが吉

2006年11月29日水曜日24:08

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月28日 (火)

臨床診断学実習

火曜日の午後は『臨床診断学実習』がある。主にX線や超音波検査といった画像診断を取り扱う実習である。血液検査とかの生化学検査では「見えない」ものが検査できるため、診断治療には欠かせないものだ。
だが、これが難しいのだ。X線はまだいい。許してつかわす。だけど超音波(エコー)はムズイ。体の構造の断面を見ることができるが、何がなんだか分からなかったりする。
本日は心臓の検査。症例1の本日の発表担当はわたくし45(ヨンゴー)組のやんばるくいな。
患畜はそんなに重症な症状を示していないという設定である。Mちゃんがエコー写真を見見て、心臓の心室中隔に穴があいてることを発見。心室中隔欠損の軽度のものという結論に。おかげさまで当番乗り切れました。

ところで急に風邪が治ってしまった。
抗体が産出され始めたのだろうか。。

2006年11月28日火曜日24:08

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月27日 (月)

好酸性核内封入隊

深刻な風邪を引いてしまった。『獣医病理学実習』で見たように、いまぼくの喉の切片を切ったらなにかしらのウイルスによる好酸性核内封入体が見られることだろう。天に召されんまでも、実習中に何らかの迷惑を他の人にかけても申し訳ないので、午後の実習は不本意ながら自主休講。

中学生くらいの時は風邪をよく引くヤツだったけど、高校に入ってからはあまり風邪を引かない体質になっていた。大学に入ってからまた風邪を引きやすくなった。
なぜか?その要因について推察したい。

1.不安定な生活リズム
これは大学生にとって如何ともしがたい。決まったリズムで生活している大学生はさほどいないだろう。次の日の授業の開始時間によって夜起きている時間は日々変わる。

2.食事の内容の悪化
正直、自分で作ると栄養バランスが崩れることに疑問の余地はないと思われる。かと言って外食するとT将みたいなトコしか行かないし(苦笑) いつかT将肉チャ大盛のLD50を計測したい。

3.希望の無い人生
精神的に沈鬱な生活を送っていると副交感神経優位になり、副腎皮質ホルモンの分泌によって免疫機能が抑制されるという説がある。ぼくはこの説を余り信じていないが、世の中ではこの説は一般的になってきている。ぼくは希望ある人生を送っているヨ。たぶん。

4.病原体の種類の変化
某南国(沖縄ではない)から札幌に移ってきたのは4年も昔。入学して数ヶ月とたたない間にクラスの人間の2/3以上が次々と風邪に倒れた時期があった。クラス40名中3名を除いて非北海道民であった。つまりッ!北海道と本州の病原体が根本的に異なるため、免疫を持たない非道産子は感染リスクが高いのではないか?

まあいいや、早く治れ

2006年11月27日月曜日21:04

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月26日 (日)

偽ドアラの建造に関する報告

2006年日本シリーズは皆さんご周知のように我が中日ドラゴンズの完敗という形で終了した。同時に『獣医病理学各論』の再試の命運も決したかに思われたが、N氏とぼくは運良く合格することが出来た。両方失ってたら自我が壊れてたかもしれん(笑)だけに担当U教官には心からのお礼を申し上げたい。

さて、敗戦から一ヶ月が経過してようやく傷心の札幌ドラファンも過去を振り返ることが可能になってきたので、ドアラ建造に関する報告を。建造に熱中する余り、写真を適時とるのを失念していたがそのあたりはご容赦願いたい。

主材料について
 頭部の形成に際し、友人達と慎重な討議を行った結果、『発泡スチロール』を彫刻のごとく彫って作成することにしました。何のノウハウもなかったため、当初は困ったものだけど、N氏からの情報提供により、『発泡スチロール』の有用性を認識できたっす。お礼申し上げる。

「東急ハンズ札幌店」にて10/18発泡スチロール関連の材料調達をしてきました。
さすがッ 他の店には置いていないものを揃えてみせるッ そこにシビれる憧れるゥ!
 発泡スチロール板 50×50×25cm 3枚 2859円 (1枚953円)
 半球発泡スチロール 半径25cm      1102円
 卵型発泡スチロール 中型          105円
 輪状発泡スチロール 2個            798円 (1個399円)
 ニクロム線                    378円
 電池ソケット単三4本 2個           378円 (1個198円)
 導線                       180円
 木工用ボンド速乾タイプ            346円
 カッター                     420円
--------------------------------------------------------
                          計6188円
Buy1荷物を一緒に運んでくれたK氏、ありがとう。重くは無いんだけど、かさばるのなんのって。約3kmを何とか走りきり、「ぐわぁらん堂」にてHANAを喰う

Buy2三枚の50cmエメラルドスプラッ・・・じゃなくて発泡スチロール板3枚これは顔になります。半球スチロールは帽子にします。輪状のものは耳の原料になる予定。


Buy3

こちらのこぢんまりとした袋はボンドや電熱カッターの材料。電熱カッターは完成品がひどく割高だったので自作します。自宅から半田ごてなどの工作キットを持ってきてないことを後悔。

Buy4

中身はこんな感じ火力重視のため電池ソケットを2個(単三8つ分)買ってきたものの、実は1個分の熱量で充分でした。アルカリ電池使用。昔はよくミニ四駆でつかっていたものだが・・・

Cut

ハンガーを変形させ、両端にニクロム線を持たせます。あとは導線を邪魔にならないようハンガーに巻きつけて、電池ソケットに繋ぐだけ。見た目はいい出来でやんすが…


Cut2

実際にちょこっと切ってみた。アルカリ電池4本で充分な威力が!ただし、実際には細かい作業には向いておらず、そういう場面では小型のカッターに頼りました。


さて、この電熱線作成だけで結構時間がかかってしまいました。しかしもう日がないので寝る間を惜しむ突貫工事。発泡スチロール板をボンドで張り合わせます。

Cutting1

側面から見た輪郭をある程度決定し、ばっさばっさ切っていく。意外とボンドの作用時間が長いのでそのあたり次回は計画的に帽子はあまり丸すぎるとヘンなので頂上部分を少しけずっておきます。ドラゴンズ公式ブログ(通称ドアラブログ)の画像とにらめっこしつつ、概形を脳裏に描きます。


 


Cutting2が、ここで問題が。電熱線カッターがブレまくる。 「うおッ 要るとこ切ってしまった!」 けど心配後無用。多少掘れても後で何とかする方策を練り上げてあります。


Cutting3_1

細かいところはカッターで、あるいは肝臓の切除のごとく(何)手で粉砕。瞬く間に発泡スチロールのカスで埋め尽くされていく我が家の床。そして重要な問題。ぼくの頭が入る孔を掘らないといけないのだ。あらかじめ板に穴を開けておくべきだったと激しく後悔

Cutting4

電熱線カッターはもちろん使えず、カッターも刃が折れ使用不能。焦る。金属をバーナーで熱してぶち込む!たちどころに融けていくッ! ※燃える危険があるので真似しないで下さい
←被ってみる。キモい(笑)

Mimi

耳は厚紙二枚で先程の輪状発泡スチロールを挟んで作る。ボンドがなかなか乾かない。発布スチロールにアルミ棒を差し込んで、顔本体にぶっ刺して固定。強度上最も問題になった。改善を求む。


色塗り
 必死で塗っていたので画像が一枚も残っていない(苦笑)掘れた部分をどう直すかが最大のポイントとなった。ハンズでパテ類を物色するもあまりいいものがない。さて困ったというときに、なんと発泡スチロール関連商品に助け舟が!

 リキテックスジェルメディウム(「つや出し盛り上げ」と書いてある) 300ml 約1000円
 リキテックスジェッソ(「白色地塗り剤」と書いてある) 300ml          約1000円
 アクリル絵の具 青・ピンク・クリーム 各315円 945円
 製品名不明(耳毛用のきらきらしたセロファンくず)  315円
 カラーセロファン  147円
 アルミパイプ2.1×1.5×300mm×5  約500円
-----------------------------------------------
                            約4000円

どうも但し書きを読む限り、「ジェル」はパテ的な用途で使えるらしい。「ジェッソ」は発泡スチロール特有の質感を上塗りしてなくしてくれるらしい。混ぜて使えとのこと。しかも水に弱く、発泡スチロールには塗れないと思われたアクリル絵の具を混ぜて使用可能のようだ。なお、事後検証したところ、水でぬらしても全く落ちませんでした。スグレモノ。
ジェル5:ジェッソ1:絵の具4~1くらいの割合で混ぜて塗る。ひたすら塗る。
見る間に掘れた部分が埋まっていくではないか…!
都合四度くらい上塗りしてほぼ目に付かないレベルまで到達しました。

Mimi1

さて、耳ですが、とりあえず例のジェルたちを使って色をつけます。ドアラといえば耳毛。ゴールデンドアラ師匠までいかずとも、耳毛はドアラの代名詞であるため、きちんとこさえたい。

Mimi2上記のなんかよくわからんキラキラした毛をのりでつけていく。強度上問題点その2となる。すぐはがれてしまうのだ。球場でゴミいなるのも申し訳ないので、次回作るとしたら改善したいところ。




 マスコットについて絶対不可侵の質問であるが、今回はこのような状況でもあり、あえて質したい。

『ドアラはどこから前を見ているのか?』

こればかりはワカランのですよ。たぶん鼻ではないのかと悟ったのは某ビールかけ。
実際ぼくが作成した偽ドアラは、目の部分は離れすぎていてぼくには役に立ちそうに無い。鼻の部分は逆に狭すぎるのだがもやはしかたない。鼻をなんとかしてグラサン化するしかない!
初日に買って来た「卵型発泡スチロール」を思い出して欲しい。アレは最初は単にくっつけるだけのつもりだったが、これを改造し、見えるようにするのだ。
これも必死だったため画像が無い。
まずカッターでタマゴをタテに真っ二つにする。次に外枠と正中線のみを残して半球をくりぬく。で、外枠と正中線に青色セロファンを渡すように貼り付ける。
視界は青くなるが一応ぼく(内側)から外界は見えて、外から内側は見えない。
ただ、視界は約5度(!!) ホンモノのドアラさんはもうちょい出来がいいとは思うが、こんな視界で頑張っていたのかと思うと涙が出る。
もうね、足元が見えんとかそういう問題じゃなく、正面しか見えん。頑張れば打球の行方は見える これポイント。


目はただの張りぼて。画像ソフトで目を描いて、シールにして印刷して終わり。帽子のロゴ「DC」も同じく。逆になってるのは著作権を怖れたからだとかなんとか。ちなみにドアラ・クルセイダーズの略だとか

偽ドアラ、竣工。
Comp構想半年、建造期間4日、建造費用一万円以上。出来上がったのは札幌初戦の前日でした。教室で着てみた。みんなが「すげえ」と言ってくれたのがありがたかった。被りたい人には被せてあげる。ドアラのCHIMEIDOアップ間違いねぇ。

でもデジカメで取ってもらった偽ドアラ画像を見てみて

自然と出てきたひとこと

「きめぇ」

自分で言うのもなんだがきめえ。ドアラじゃなくて俺きめえ。でもすげえ。よくやったよ俺。
あとは授業を早引きしてこれをもって札幌ドームに行くだけだが、ここでようやく弱気に。きもすぎだろ。だって。

どうなってしまうのか!  球場編はまた次回

2006年11月27日日曜日24:55

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月20日 (月)

首の皮つながった

『獣医病理学各論前半』の再試験試験結果が19日に張り出された。これを落とすと4単位を失う破目に遭うのでチキンなぼくは怯えて暮らしてきた。ちなみに5年生に上がるには6単位まで落としてもセーフなので病理を落としても即死というわけではない。ただし、『獣医外科学』のF教官もなかなかの兵で、こちらも4単位もあるので、病理でテンパって外科で一発ツモ!という事態も考えられる訳だ。

さて、ここで「もし」留年した場合の悲劇について考えてみよう

1.学費が50万円ほど余分にかかる
2.生活費が120万円ほど余分にかかる
3.現3年生と混じって授業を受けなくてはならなくなる
4.現在通っている研究室にたぶん所属できなくなる
5.育英資金が打ち切られる
6.親肉親の冷たい視線

1.2.5.は似通っているが最も深刻かつ致命的である。どうすんのこれから・・・。

さてその結果発表、運良く受かっておりました。担当のU教授どうもありがとうございます。

2006年11月19日日曜日25:31

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月17日 (金)

ウイルスたちの進む行方は

ぼくに与えられた使命、それはBVDVの遺伝子解析。あるところから送られてきたウイルスの遺伝子を読むことで、そのウイルスの株型を鑑定し、どのような経路で感染が発生したか掴むのだ。
BVDVとは、牛粘膜下痢病の原因ウイルスである。おとなの牛は罹っても下痢をするくらいだが胎子が感染すると延々とウイルスを排出し、感染源となる「持続感染牛」となってしまうため、注意が必要だ。
遺伝子解析にはRT-PCRとPCR、シークエンスを行う必要がある。BVDVの遺伝子は不安定なRNAなのでまずこれを逆転写してcDNAを作成するのがRT-PCRである。RNAは唾が飛んだだけで酵素で分解されてしまうので取り扱いに注意が必要。ゴム手袋は必須です。
PCRはご存知の方も多いかもしれないが、DNAを倍倍に増やすものである。
シークエンサーは面倒なので詳細は省くが、要は塩基配列を読んでくれるものだ。
何回か失敗を経て、遂に作戦を完遂、某県の牛からとれたウイルスの系統樹を作成して提出を済ませることが出来た。依頼主の方、遅くなってすみません。
ちょっと珍しい株が出てきたので面白かった。

さて、わが隊で主に扱っているウイルスはインフルエンザウイルスとぺスチウイルスである。ぼくは後者の担当な訳だ。このふたつのウイルス、ともにRNAウイルスだが、大きな差がある。

インフルエンザウイルスは世代を経ることで強毒化していく傾向にある。
ぺスチウイルスは世代を経ることで弱毒化していく傾向にある。

クローズアップされやすい病原体は、劇的な症状を宿主に引き起こす。インフルはそれにあたる。宿主の免疫がはたらく前に一気増えてケリをつけて新しい宿主に渡っていくまさに剛球派である。
BVDV(ぺスチ)のようなウイルスは宿主に劇的な症状を引き起こさない、が、逆に宿主の免疫から見つけられないように暮らすことでまったり増えて世代を繋いでいる訳だ。もちろん宿主がなかなか死なないので「病原体」としては注目を浴びにくい。

両極端な奴らだが、これは別に彼らに進化の意志があるわけではなく、単に増えるサイクルが最も効率が良いスタイルに収束してきた結果である。
ま、不可思議で想像力を掻き立てる話である。

2006年11月16日木曜日 25:33

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »