2007年10月11日 (木)

KEYENCE“蛍光顕微鏡”

細胞内のタンパク質発現の局在性を調べるために『蛍光抗体法』というものがある。タンパク質に対する抗体を細胞に作用させ、さらにこの抗体を蛍光色素で標識するもので、紫外線を照射すると緑や赤、青のきれいな蛍光を発する。今年の春からこの蛍光抗体法をずっとやってきたのだが、いまいちよい画像がとれない。なぜだ。

①作成した抗体が所定の性能を発揮していない
②自身の手技の問題
③現実は非情である。顕微鏡の問題

最も困るのは①である。既に2週間後に迫ったウイルス学会に、この問題は解決できようはずが無い。次に②も面倒。手技が悪いとしても、ほかの人もうまくできないことが多々あるので、つまるところ研究室全体の手技が悪いということになると始末が悪い。③はある意味最悪。「あの顕微鏡さえあれば!レーザー共視野さえあれば!」いくらわめいたところで2000万円を超えるモノをぼくだけのために買えると思うほど自分を過大評価するつもりは無い…
困っているところに一本のセールス電話がかかってきた。ある会社が開発した新型の顕微鏡の実演をしてくれるらしい。ぼくのサンプルがハイレベルな顕微鏡で「視られる」かどうかを判別できる絶好の機会がこうして到来した。

顕微鏡はお昼後のちょっとまったりした時間に搬入されてきた。基本的にこの種の機械は振動に弱い。エルムトンネルができた理由のひとつが振動の軽減だったような気もするくらい、振動が与えるダメージは大きいのだ。しかしK社の営業マンは『応接机』の上に顕微鏡をセットし始めていたw そのシルエットやいささかも顕微鏡のものではない…!どちらかというと大型ハイスペックのパソコン本体といった体である。営業マンが機器の説明をしていくが、もはや説明会の参加者はただ嘆息するしかなかった。

・高倍率での安定した画像
・焦点のずれた部分(光ボケ)の修正機能
・立体視化
・生細胞を経時的に連続撮影する機能
etc

「科学雑誌ニュートン」に載るようなきれいな写真を撮ってみたかった。今日、それにちょっと近い写真がとれた。やる気のわく体験だった。

もう少し…安ければ…orz

必死で今日の写真を学会に使わせてくれるようお願いしたところ、あっさりと快く許可してくださったK社に全力で感謝。

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2007年9月14日 (金)

にわとりの個性さん

うちの研究室ではにわとりを飼っています。
にわとりさんから血を分けてもらって、その血を使ってベーシックな試験をよくするためです。
にわとりの世話の当番の日は、朝一番でできるだけ鶏小屋に行って餌やりをしまする。
餌はまんま『鶏の餌』といった風情のトウモロコシの破砕物とふすま?かなんかの粉なんですが、最近僕は気づいたのです。ある一羽の雌にわとりはなぜかトウモロコシの胚珠の部分だけキレイに残すのだ。好き嫌いなのか?個性という奴か。食わそうとしても食わないので本当に嫌いらしい。にわとりにも食事の好き嫌いがあることを発見した、この感動をみんなに伝えたい(笑)

さて明日は久しぶりに野球の試合です。とりあえずエラーしないように心がけたい。スタメンショートしてええええええええええ!


ところで朝倉投手は一体どうしたのか。あそこまで完璧に崩れるのは見たこと無いぞ~。

2007年9月14日金曜日 24:20

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2007年9月 8日 (土)

獣医学会のしらべ

先日第144回獣医学会が開かれ、とあるお題の演者として出席してきました。
うちの学年からは3名が出撃し、それぞれの研究成果を発表してきたのです。まあ学部生の発表などたいしたものにはならないのですが、かかるプレッシャーは十分なものでした。疲れた。。

まず学会に出るには発表内容の概要を示した『抄録』を書いて学会事務に提出しなくてはいけません。これが5月のことです。抄録は研究が進んでいなくてもある程度見切りで書く必要が出てくるので、しばしば発表内容の変更は見られます。ひよっこの五年生sは先生たちにかなり直してもらってなんとか抄録を提出しました。もう何ヶ月も前のことですが。

さて、今度は実験を十分進めなくてはいけません。しかし僕のお題は『抗体』を作出しての新規分子の動態の観察がテーマなのでこの抗体作出をしないことにはツールが揃いません。なかでも『モノクローナル抗体』を作るのにかなりの労力と時間を費やし、完成したのがちょっと前で、それからウイルスと細胞を使っての実験と相成りました。

このウイルス接種試験が終わったのが学会の10日前で、それから解析に入ったのでスケジュールはキツキツ。助教授閣下曰く、「ウエスタンは一日に10枚は出来る」とのことだがどうがんばっても8枚が限界です。本当にありがとうございました。ちなみにウエスタンとはウエスタンブロッド法のことで、たんぱく質の量を測る試験です。すごく時間がかかってしまうのが特徴。

スライドを準備して先生たちにまたも直されまくる。前日の夜にまで直されて正直心身ともに疲労困憊。大学を抜け出て半泣きで一路バッティングセンターへ。
「ちくしょう!」「このやろう!」「くたばれ!」
とフルスイングするや哀れに思ってくれた打撃の神様が僕に舞い降りる。一番速い球速のマシンの球がピンポン球みてえにポンポン飛んでいく。見物客が出るくらいの出来栄え。こんなに振れた事はそうありません。ちなみに学会終わってから行ったらまた打てなくなってた(笑)

本番の発表は発表時間が7分、質問時間が3分の計10分。逆に考えると7分間だけは僕の独壇場なわけだ。いざ発表となるとドアラデーなどより緊張はしなかった。いやドアラデーで慣れただけか。兎に角、僕は完全に心を閉ざして「質問したら殺す。」オーラを出して発表。なぜかマウスを右クリックしてしまうミス以外は普通に終了しました。

質問タイムはなんと以前この大学で教官をしていて、他大学に栄転されたA教官が質問してきた。壇上で思わず眉を顰めてしまったが、質問内容は茶々を入れたり重箱の墨をつついたりするようなものでなくて良かった。その後何か有益な情報があれば連絡を取り合うような約束をしました。東都大学(仮)のドクターの人が質問をしたがっていたが本番では質問来ずよかた。

今回の件はすごくいい経験になりました。
人はやれば出来る
けど根詰め過ぎると死ぬ

これからもまったり行こうと思います。

2007年9月9日土曜日 24:33

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